嗜好品の問題 「喫煙」
゛喫煙は百害あって一利なし゛と言われるように健康を害する最悪のものです。
また、育毛にも大きなダメージを与えます。
タバコは化学物質のかたまりです。
厚生労働省の情報では、タバコからは3,044種類、タバコの煙からは3,996種類の化学物質があるといいます。
化学物質の怖さはたとえ喫煙を止めても今迄に体内に蓄積された加賀物質は自然には対外へ排泄されずに体内脂肪皮下脂肪中に溜まっています。
そして、その悪影響が一生続きます。化学物質はある一定量が蓄積されると化学物質過敏症という症状が出て、それ以後はどんな化学物質に対してもアレルギー反応を起こし、アナフィラルキシーショックを起こす危険性が高まります。
タバコは喫煙者のみならず副流煙の方が発がん性の化学物質が多くあるといい、部屋の中や車内で喫煙しますと他者には受動喫煙による多大な健康被害を及ぼします。
肺、食道、膵臓、口腔、中咽頭、下咽頭、喉頭、膀胱の癌は、喫煙との因果関係があります。
長期の喫煙によって起きる癌、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)は喫煙による喫煙関連三大疾患と呼ばれています。
たばこの煙に含まれるニコチンが胃液の分泌を促進させる一方で、胃や十二指腸の血管を収縮させ粘膜の抵抗を弱めるため、胃や十二指腸潰瘍を引き起こすといわれています。
歯周病にも罹りやすくなるといわれています。
生理的に影響を及ぼす主な有害物質はニコチンと一酸化炭素ですが、ニコチンは中枢神経系を興奮させ、心拍数の増加、血圧上昇、末梢血管の収縮など心臓、血管系に影響を与え、一酸化炭素は赤血球のヘモグロビンと結びついて、血液の酸素運搬を阻害しますから、毛母細胞の働きが低下します。
禁煙者の毛根や毛髪を検査しますと、正常な毛根ではなく毛母細胞が正常に細胞分裂をしていない状況が見えます。
喫煙により毛細血管が収縮して血流障害を起こし酸素や栄養を毛母細胞に運ぶことができないので、毛根の先が尖ったようになり栄養不足で飛行性脱毛根のようになります。そして毛穴からは発毛本数が少なくなり太い髪も少なくなります。これは薄毛の状態です。
毛髪はくせ毛や乾燥毛になり、毛切れを起こしやすくなります。