⑥パーマをしている

女性は美にかけては多少のリスクがあってもそれを実行してしまう方が多くいます。

パーマはヘアカラーと違ってカブレたりすることが少ないため、危険性に意外と無頓着になっていると思います。

毛髪はケラチンタンパク質というとても硬いタンパク質でできています。その上にキューティクルという毛表皮で覆われています。

しかし、それをパーマネント薬液などを使って、ケラチンのシスティン結合の細胞組織を壊したりくっ付けたりして毛髪を加工する訳です。

パーマはコールドパーマとホットパーマの2種類に大きく分けられてきましたが、現在は下記の種類があるといいます。

美容室も化粧品メーカーも髪のダメージに対して改良をしてきています。それだけ今までに色々と毛髪や頭皮にダメージがあったということです。

パーマの薬剤を変えたり、薬液を薄くしたり、保護材やアミノ酸などの栄養剤を加えたり、アルカリ剤を使わず酸性にしたり、水蒸気だけで膨潤させアルカリ性と酸性のアミノ酸を使い分けてパーマを掛けるなどといろいろな種類が出ています。

インターネット上にも、コールドパーマ 、酸性パーマ、デジタルパーマ 、クリープパー マ、エアウエーブ、水パーマ、コスメパーマ(化粧品パーマ)、ストレートパーマ、縮毛矯正などが紹介されています。

①コールドパーマ は一般的なパーマです。

コールドパーマ液にもチオ系、シス系があります。

システィンパーマ剤の特徴はパーマ剤がタンパク質で出来ているので、チオ系に比べて優しくかかり、反応したあと髪の中に残り栄養分として髪のダメージを少なくします。

頭皮にもシス系はチオ系よりもダメージが少なくなり化学火傷の心配も減ります。

②ホットパーマという熱をパーマ利用するデジタルパーマ。(約70℃から90℃) 記憶形状の際に熱処理を行います。 コールドパーマの場合は、濡れている時にウエーブが強く出ますが、デジタルパーマの場合は乾かすことによってウエーブが戻ってきます。 高温処理のため、やけどの恐れがあり、あまり根元からパーマがかけられないという欠点があり、薬液+高熱処理ということで毛髪にかなりのダメージがあります。髪は蛋白質なので65度の温度でタンパク質は変質し硬くなり柔軟性が無くなります。

③クリープパーマは、従来のコールドパーマと原理は同じですが、一液の塗布時間を短縮して、7~8割程度“結びつき”がほどけたところで薬液を洗い流し、その作用をストップさせます。その後にスチーマーなどで髪内部に水分を入れながら仕上げていくといいます。これで、ダメージは最小限に抑えられるというものです。

しかし、頭皮に薬剤をつけることは頭部常在細菌を殺してしまい、皮膚のバリアー機能を破壊するために乾燥を招き痒みが出ることがあります。

④エアウエーブは約50℃でかけるパーマです。 低温で掛けるから火傷の心配が少なく、根元からしっかりかけられので、一般のコールドパーマでは出しにくかったふんわり感を出せるといいます。

⑤水パーマはナノスチームを使用してかけるパーマです。 髪の内部まで水分を届け、アルカリ性の薬液を多用せずパーマをかけます。 水の粒子0.3ナノメートル。 キューティクルの隙間は15~18ナノメートル。 小さな粒子だから、髪の内部まで蒸気が入り込めるのです。 髪へのダメージが少なくて済むといいます。しかし、従来のパーマのイメージのようなしっかりしたカールは無理でしょう。

⑥コスメパーマ化粧品登録されたパーマ剤を用いてかけるコスメパーマ。 ダメージが少なく、カラーと同日施術が可能といいますが、ヘアカラーは毒性が強くしないにこしたことはありません。

⑦ストレートパーマ目的はコールドパーマを落とす事といいます。

⑧縮毛矯正はストレートパーマと違い、これは乾いた髪に出るウエーブも落とせます。とても強力で、ボリュームがなくなったり、ペッタンコになるなどの欠点もあります。

パーマの種類は大きく分けて、チオ系、シス系、化粧品パーマ系

チオ系パーマ(スーパーパーマ、シルクパーマ)について

コールドパーマと呼ばれるパーマの中で一番多く使われているものです。
還元力が強く強い髪、太い髪、健康な髪に適しています。
シルクパーマはスーパーパーマよりマイルドな薬剤となっております。
髪の状態に応じて、ダメージを少なくするように栄養剤や保護剤を使用し、髪の健康に気を配ります。
アルカリカラー(ヘアダイ)と併用すると髪にダメージが残る可能性があります。カラーと併用する場合は酸性カラー、マニキュアカラー、天然100%へナ&ハーブカラーの選択をお勧めいたします。

シス系パーマ(システィンパーマ)について

システィンパーマ剤の特徴はパーマ剤がタンパク質でできているので、反応したあと髪の中に残り栄養分として活躍します。

チオ系に比べて優しくかかります。

髪がやや弱く、髪にダメージをなるべく与えずしっかりパーマをかけたい方におすすめです。

弱酸性パーマ

このパーマはダメージの原因であるアルカリ剤は入っておらず、PH5.5前後で反応する新しいタイプのものです。

この新しいパーマ剤はキューティクルを開かずに中に入り(キューティクルと同じ性質をもっており、弾かれずに染み込んでいく感じ)、しかも髪の健康体である弱酸性時に活発に働くので理論上傷まないというものです。

化粧品パーマ系について

サルファ剤を使用したもので化粧品パーマと呼ぶものです。 髪にすごく優しいパーマといいます。

縮毛矯正パーマ

縮毛矯正パーマはパーマ液の種類はチオ系が多くあります。

縮毛矯正は大変に危険な技術です。まず第一に薬液が強いことで毛髪と頭皮にダメージがあります。

第二に長時間薬液が毛髪や付いたまま縮毛矯正技術してアイロンなどで高熱を加えるので、毛髪の組織はバサバサになり毛切れや枝毛をおこすようになる。

第三に頭皮に薬液が染み込み頭部常在細菌が死滅して、皮膚のバリヤー機能が損なわれて頭皮が異常乾燥をおこし細菌などが増殖して痒みや湿疹、脱毛の原因になります。
上記のようにインターネット上にかなり詳しくパーマのことが紹介されていますが、毛髪のダメージに関する点だけで、頭皮に対するダメージはどこにも書いてありません。

たとえばチオ系がなぜ縮毛矯正に使われるかといえば、タンパク質を分解する強力な薬液だということです。毛髪のシスティン細胞を破壊する強い作用は頭皮を溶かす作用もあるのです。

コールドパーマの一液を頭皮に15分以上つけておきますと、頭皮は化学火傷を起こします。

さらにもっと、例えば30分 もそのまま一液をつけたまま放置すると、頭皮は真っ赤に皮膚はただれすごい痛みとともに皮膚がはがれてしまいます。

この鋭い痛みは一晩や二晩は死ぬほどの痛みが続きます。

こうした化学火傷は毛根破壊をし、一挙に脱毛します。

上記のように現在の色々と開発されているパーマの薬剤は、毛髪にダメージを与えないという考えのものです。

頭皮にダメージを与えないことや皮膚のバリヤー機能を破壊しないということは視点に入っていません。

やはり化学物質を使用すればどんなに頭皮に負担をかけないことを想定しても、パーマの化学物質は頭皮内や体内に蓄積されていきます。

チオ系の薬剤の激しいダメージを受けないものでも、何回も何年もパーマを掛ければゆくゆくは薄毛になる原因となることを知りましょう。